【最新】薬剤師のMR転職事情は?

MRの転職事情

MRの転職事情【最新版】

2021年12月現在、薬剤師が就ける職種の中でも最も厳しい状況にさらされていると言っても過言ではありません。

MRは医薬品メーカーにおいて、30歳で年収1000万円も可能な高給取りで、研究職と並ぶ花形の職種でしたが、現在では新型コロナ禍もあり、ますます医師を接待する機会が減っています。

かつては医師への過剰接待が問題になりましたが、製薬会社225社で構成する医療用医薬品製造販売業公正取引協議会(医薬品公取協)が、2012年4月以降、医師への接待に関しての自主規制を強化。

2019年1月には日本製薬工業協会(製薬協)の加盟各社も販促品や社会儀礼の贈答品を禁止、4月には厚生労働省のガイドライン改正による規制強化で営業活動が制限されました。

そのため、現在ではかつてのような接待攻勢は無くなっています。

接待によって医師や周りの医療従事者の歓心を引くことができなくなったので、本当の意味での交渉能力が必要になったわけです。

加えて、医療現場でのデジタル化により、医師が薬の情報を得るのも多様化していることもMRの存在感が薄れている原因です。

顧客である医師がMR以外から情報を得やすくなったことは時代の趨勢なので、仕方がないでしょう。

MRの人数は激減!

MRの人数が過去最高だったのは、2013年で65,752人でした。

それ以後、2014年64,657人、2015年64,135人、2016年63,185人、2017年62,433人、2018年59,900人、2019年57,158人と毎年減っています。

以上のように、現在、MRの価値が見直されている真っ只中にあるため、MRからMRへの転職は難しくなっており、同時にMRから他職種の営業への転職も厳しくなりつつあります。

武田薬品工業のMRリストラの影響が大きい

エムスリーの決算資料によれば、医師の情報源の収集時間の39%はインターネットによるもので、MRは17%に過ぎません。

それに対して、製薬会社全体における営業コストはMRが91%を占めています。

こうした状況を踏まえると、2020年の業界最大手の武田薬品工業がMRのリストラに踏み切ったことは、ある意味では仕方のないことなのかもしれません。

業界のトップがMRのリストラに踏み切ったこと、条件も今までの中高年中心ではなく、30歳以上(勤続3年以上)という幅広い年代を対象にしたことから、MR職の就職・転職に対しては、非常に厳しいものがあるといえます。

薬剤師からMRへの転職は難しい?

結論から言うと、非常に厳しい状況です。

特に30歳以上の場合、転職するのは難しいでしょう。

薬剤師は医薬に関する知識とスキルを持っているため転職においても一目置かれる存在であることは間違いありません。

しかし、薬学生の状況を見ても、2020年度卒のMRの採用は激減しており、製薬会社の半数以上は採用を控えています。

企業によっては前年度の半数以下になっているところがあることを考えるとMRという職種自体の必要性が低くなっていると考えるのが自然でしょう。

実際に直近の2、3年の製薬業界では早期退職者を募集する医薬品メーカーが多く、リストラが進んでいます

2020年8月には国内最大手の武田薬品工業でも、国内営業部門の従業員を対象にした希望退職者を募集しました。

その結果、実に約2,000人のMRのうち、5〜600人が退職しています。

MRから薬剤師への転職も難しい?

MRとしてのキャリアが長ければ長い程(たとえば40代、50代)、転職には不利になリます。

ただし、MR以外で薬剤師としてのキャリアがあれば、ドラッグストア、調剤薬局への転職は可能です。

また薬剤師は地域偏在の大きい職種なので、薬剤不足の地方においてはまだ転職できる可能性はあります。

特に業績好調なドラッグストアに転職先が見つけやすいでしょう。

MR(医薬情報担当者)の仕事と求められる人材像

MRの仕事と求められる人材
製薬会社の営業職、MR(医療情報担当者)は担当の医療機関に自社製品の営業と情報伝達、患者への投与後の薬効、副作用、相互作用の情報収集、製品のクレーム処理、開発部門の行っている治験への協力などを行います。

医薬品メーカーによっては、OTC医薬品を専門に扱うOTCーMRを設けており、その場合はドラッグストアが得意先になります。

MRの人材構成は、その約半数が文系の出身者で、薬学部出身者は約20%を占めており、その他には理学部、農学部出身者です。

MRには医薬品に関する知識が必須です。

したがって、薬剤知識が豊富な薬剤師は一定のアドバンテージを持っているといえます。

また教育研修は充実しており必要な知識は身に付けることは可能ですが、他にも医師とのやり取りでは、コミュニケーション能力が必要です。

現在から未来に向けて、MRには「コミュニケーション能力」と今まで以上に「価値ある情報提供をできる」人材が求められています。

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