薬剤師が持っていると良い資格は?

薬剤師が持っているとよい資格は?

精神科薬物療法認定薬剤師

薬剤師として「精神科薬物療法認定薬剤師」の資格を持っていると、より専門的な分野での付加価値を身につけられるかもしれません。精神科薬物療法認定薬剤師は、その名の通り精神疾患の患者さんに役立つ薬を専門的に扱い、薬物療法による治療や社会復帰をサポートすることが業務となります。

また「認定薬剤師」として、向精神薬の作用や高度な知識を持っています。これにより、医師や患者さんに個別の薬物療法を提案し、薬理作用による副作用について正確に伝え、その解決方法を医師や患者に提案します。薬物療法について患者さん本人と意思の疎通を図り、適切な薬物療法によってサポートを行います。これには精神疾患という病気の得意な面が関係しており、病状の回復と同時に患者さんの社会復帰まで視野に含めたサポートが求められます。

がん薬物療法認定薬剤師

「がん薬物療法認定薬剤師」も、がんという一分野に関する専門的な薬剤師の資格です。がんには、ステージによって総合的な治療が必要なため、薬物療法を提案する医療チームに所属し最適な薬物療法を考案するのが仕事です。がん薬物療法の認定薬剤師であり、他の分野の医療スタッフに薬物療法の提案を行なうこともあります。加えて、患者さんや家族に対して最適な薬物療法について説明し、副作用なども含めて作用について理解してもらうことも重要です。

がんの治療は時に困難で、薬物療法でも副作用が伴うケースが多くなります。治療だけではなく副作用に関するカウンセリングも行い、解決に努めます。治療には相当な負担がかかる場合もあるため、患者さんの苦痛を可能な限り削減し、より受け入れやすく快適な薬物療法を目指して奮闘することになるでしょう。不安から質問や相談が絶えないとしても、出来るだけ安心して治療を続けられるよう援助するのも大切になってきます。

臨床検査技師

「臨床検査技師」は、医師の指示に従い患者さんの血液や尿、便、脳波などを検査します。作業内容としては、患者さんの血液や尿などを検査することで病気の原因を調べ、組織片などから細胞の標本作りを行ったりする検体検査があります。さらには脳波検査や心電図検査、心音図検査などによって、患者さんの身体の部位からデータを採る生理学的検査(生体検査)も行います。

最近では作業内容が細分化・専門化しており、がん細胞の発見を専門とする細胞検査士(スクリーナー)という職種まで存在しており、がんの早期発見をサポートする分野もあります。この資格は調剤の業務とはずいぶん違うものの、薬剤師であれば有利に取得まで進められる資格の一つです。