大手企業で働く薬剤師のメリット・デメリットと対策

営業や接待のストレス

求められる能力や資格のハードルが非常に高い場合があります。企業での業務内容は研究や開発、営業などが中心です。これらを行うには専門的な知識や最新の情報を理解していることが前提であるなどの場合が少なくありません。

仕事する傍ら、最新の薬物療法や薬の種類、治療法などについて毎日勉強しなければならないということもあります。勉強が好きで仕方ないという方にはまさに天職となるかもしれませんが、調剤業務と全く違う内容にストレスを感じる人もいます。特に営業が中心で全国を駆けずり回るような業務や、薬とは関係なく接待などの付加的な要素が多く入ってくるような職場は、多くの人には好まれないでしょう。大手企業ではそういった人間関係が多くなるため、よほど好きという人でない限りデメリットとなります。

企業薬剤師のメリットとは?

企業薬剤師

企業で働く薬剤師は、平成28年の厚生労働省の資料によると、42,024人います。職種はさまざまで、製薬会社・医薬品メーカー卸の管理薬剤師、治験コーディネーター(CRC)、臨床開発モニター(CRA)、安全性管理部(PV)、学術担当、営業(MR・MS)等です。

年収もさまざまですが、一般的に大企業ほど高く、大手製薬会社になると研究職で700万円以上、MRは成績次第で1000万円以上になることもあります。休暇も土日祝日休み、福利厚生も一般的な調剤薬局やドラッグストアより充実していることが多いです。もちろん会社の経営という観点からも安定していることが多いので、ライフプランが立てやすいといえるでしょう。

調剤の技術や知識が衰える

調剤業務が苦手であれば企業薬剤師として勤める選択肢はよいでしょう。だだし、

調剤業務に携わらないことは、薬剤師の本領である調剤の知識や技術が落ちてしまうことを意味します。もちろん、大手企業での業務に携わることで養われる能力や知識も無駄ではありません。そうした付加的なスキルを活かしてさらに理想的な職場へ転職することも可能になるかもしれません。しかし薬剤師を志したからには、そうした基本的な能力や技能が衰えていくことに不安を感じる人もいます。

企業での仕事では学術や研究開発などのより専門的な分野に没頭できるメリットがあるものの、薬剤師としていつまでも需要があるのは調剤業務を行う薬局や病院での勤務だと言われています。そういった意味でも、調剤業務に携わらない覚悟で専門の分野に進むか、個人経営の中小規模の薬局でもいいので人脈を確保しておくかなどの対策を取るならば、自分の進路の可能性を確保しつつ仕事に精通することが出来るはずです。

直接患者さんからの感謝を受け取る機会が減る

薬剤師として働くうえでモチベーションとなるのは、患者さんからの感謝ではないでしょうか。その人と人との触れ合いという一面に魅力を感じる人は少なくありません。しかし大手企業での勤務となると、患者さんとコミュニケーションを交わす機会は皆無となっていきます。臨床検査や治療コーディネーターなどの職種にでもつかない限り、大手企業で待っているのは営業やデスクワークなどが始まりです。

役職が上がると、現場で患者さんの声を聴く機会はさらに減ってしまいます。そういった業務内容は、やはり調剤に携わったりそれを好む人にはデメリットと感じられるはずです。薬剤師転職サイトの得手不得手を把握して、調剤業務に戻れるような転職プランを考える必要があるかもしれません。

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