薬剤師の平均年収は?

薬剤師の平均収入は?

薬剤師の平均年収は、性別、年齢別、役職別、そして地域別に異なります。厚生労働省が提供している「賃金構造基本統計調査」による全国平均から見ると、2020年度で548.3万円となっています。平成25年度が532.6万円だったことを考えると幾分向上しています。前年度(2019年度)に比べて賃金アップとなっているようです。

これを男女別で見ると、男性の平均年収が554.4万円であるのに対し、女性の平均年収は504.9万円となっていることが分かります。年齢別では年収差はさらに顕著で、25~29歳の男性が496.3万円、女性が464.1万円となっており、これが45~49歳になると男性が704.1万円、女性が601.4万円、男女の年収差は30万から100万円に開きます。最高平均額は55~59歳の定年直前の男性の収入で年収729.9万円で、女性は50~54歳時の670.9万円が最高年収です。

年収に男女はあるものの、他職種の賃金差に比べると少なくなっています。なぜ男女間に差があるのかといえば、大きくはキャリア形成の違いに原因があります。結婚・出産・子育てのために一旦、仕事を辞め、異なる職場に再就職する傾向の強い女性薬剤師に比べ、男性は同じ職場に長く勤める傾向が強いと言えるからです。

薬剤師の初任給は?

薬剤師の初任給

(2018年度厚生労働省「賃金構造労働統計調査」より)

薬剤師の需要は、医薬分業とドラッグストアの増加などにより高まっています。初任給は病院、調剤薬局、ドラッグストアで大きく違いがありますが、一般大卒の給与20.67万円、修士課程卒の給与23.87万円と比較するとやや高めの傾向にあるといってもよいでしょう。

ただし、ボーナス、昇給率、退職金、福利厚生を考慮すると、必ずしも初任給が高いからといって、良いというわけではありません。転職時(中途採用)においては、目先の給与、年収以外の部分、昇給率や福利厚生なども考える必要があります。

薬剤師の年収の差

薬刺師の年収の差は、年齢(経験)や男女差以外に地域、業界(職種)、業務によっても大きく異なります。

薬剤師のこうした統計を合わせた薬剤師の平均給与額は、平成29年度で36.6万円、時間外手当は32357円となっているようです。年収はどこで薬剤師として働くかにもよって異なっており、最も高収入なのは製薬会社が700万円ほどになるようです。逆に最も安いのは病院で、年収400万円台が珍しくないのが現状です。

製薬会社などで役職に就くことができれば、年収1000万円も狙うことができると言われています。都市別に見ると、東京・大阪の大都市で800~700万円、その他はおおむね500万円台という統計が出ています。

人手不足の薬剤師

現在、日本に薬剤師として就業する人口は30万人を超えており、かねてより薬剤師過剰論がささやかれています。しかしドラッグストアや地方の薬局では薬剤師が慢性的に不足しており、薬剤師免許を取得しても製薬会社や大学などで働く人も少なくないため、現場では常に需要があるのが実情です。薬剤師の需給は依然、都市部と地方の地域格差の大きい職業だと言えます。

実に薬局や病院勤務の薬剤師は75パーセントほどにとどまり、その他は調剤する業務に就いている訳ではありません。つまり薬剤師の資格を持つ人は多いものの、現場ではやはり人手不足であるということです。薬剤師はなぜか地域格差が激しく、都市圏と地方で1.5倍近く収入の開きがあります。これゆえに、薬剤師のまま違う場所への転職を考える人も多くなっています。