データでみる看護師の人数・職場・働き方

看護師の人数・職場・働き方

データでみる看護師の人数・職場・働き方

データでみる⑴看護師の人数、⑵看護師の職場、⑶看護師の働き方です。

⑴【看護師の人数】

厚生労働省が2019年9月4日に発表した資料(2018年末データ※1)によると現在、看護師は121万8606人、准看護師は30万4,479人、保健師が5万2,955人、助産師が36,911人が就業しています。

⑵【看護師の職場】

看護師の就業場所は病院、診療所(クリニック)で8割を超えます。

最近は訪問看護師、介護施設の割合が増えており、今後さらに増加していくでしょう。

病 院 70.9(73.9)%
診療所 12.8(11.2)%
訪問看護ステーション 4.2(73.9)%
介護保険施設等 7.3(4.0)%
社会福祉施設 1.6(6.5)%
保健所 0.1(0.1)%
都道府県 0.1(0.1)%
市区町村 0.6(0.4)%
事業 0.4(0.4)%
看護師等学校養成所又は研究機関 1.4(1.4)%
その他 0.7(0.6)%

※()は常勤換算数

⑶【看護師の働き方】

看護師は一生の資格です。

結婚、出産、子育てを経てもライフスタイルによってさまざまな働き方が可能です。

一般的な雇用形態としては正職員(常勤)があります。

日勤、夜勤、夜勤専従、二交代、三交代などの勤務形態です。

もちろん職場によって、働き方は変わります。

その他の雇用形態では、派遣、アルバイト・パート、単発などそれぞれの事情によってさまざまな働き方ができるのです。

正看護師が増えて、准看護師が減る理由は?

特に正看護師は2年前と比較すると6万9,209人増加(+6%)しており、今後も増えていくことは間違いありません。

正看護師は看護大学や大学の看護学部の新設ラッシュにより、15年前(2004年)の段階で119校、人数も約1万2千人だったものが、現在(2019年)では2倍以上の272校、2万5千人以上に増えています。

現在では看護師の高学歴化が進んでいるのです。

逆に准看護師は減少傾向にあり、1万8,632人減少(-5.8%)です。

准看護師が減る理由はいくつかありますが、准看護師制度ができた時代(60年以上前)と違い上述の通り、高学歴になってきたことや近年の診療報酬の改定、准看護師養成校への補助金の減額なども影響しています。

また日本看護協会が准看護師が正看護師になることを支援しており、2018年4月1日から看護師学校「2年課程(通信制)入学」のために必要な就業経験年数を「10年以上」から「7年以上」に変更になったことも、今後准看護師の減少を加速することになるでしょう。

看護師の職場の種類

8割以上の看護師が働く職場は病院、診療所ですが、一言で病院と言っても、その種類、分類の仕方はさまざまです。

運営母体が国や自治体の公的な病院か民間の病院か、大学病院、総合病院、市民病院などの分け方、急性期病院、療養型病院、リハビリテーション病院、精神病院など患者の病状、業種に合わせた病院による分け方などです。

病院は入院ベッド数が20床以上の医療施設で、主に入院やケガ、病気で緊急性が高い患者さんが対象です。

診療所は入院ベッド数が19床以下で日常的な病気やケガ、状態の安定した患者さんの診察が主な対象になります。

最近時代とともに増えているのが、訪問看護ステーションです。

主に自宅で療養している高齢者が対象となります。

介護保険施設でも要介護の認定を受けた人が対象です。

細かく分かると、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設(療養病床)が3つがあります。

保健所や都道府県、市町村で働く看護師は人数としては少ないです。

健康診断、健康相談、病気の予防指導などで地域で暮らす人々の健康を支援します。

その他、一般企業、学校の保健室では社員や学生の健康診断・健康管理を、その他、保育園、遊園地(テーマパーク)等も看護師の職場として人気です。

看護師の働き方~一日のスケジュールを現役看護師に聞いてみました~

看護師の一日のスケジュール

看護師は職場によって、働き方が変ってきます。

同じ病院内においても病棟、外来、救急外来、外科、内科、手術室(オペ室)、 内視鏡室、透析室、ICU など診療科目が分かれており、それぞれ異なる働き方になるでしょう。

訪問看護師、介護施設はもちろん病院勤務とは違った働き方です。

以下、実際に現役看護師の一日のスケジュール(『転職ライブラリー』WEBアンケート調査結果(2019年12月2日実施))から看護師の働き方をみてましょう。

【病院の働き方①】

(Oさん/20歳後半/大阪府)

部署は看護部です。経験年数は6年です。

【Oさんの一日のスケジュール】
8:00出勤〜情報収集、ラウンド準備
8:30〜申し送り
9:00〜朝のラウンド
11:30〜昼食のセッティング
12:00〜昼食、配膳、口腔ケア、下膳
12:30〜休憩(取れる時のみ)
13:30〜昼のラウンド
14:00〜入院を取る
14:30〜内服の処理
15:30〜申し送り
この業務の合間に点滴、オペ出し、オペ迎え、検査などのイベントをこなしています。
17:00〜終業
終わることが出来ればです。
ここから、記録、カルテ整理、後輩指導などです。
Oさん
業務が多すぎてしんどいです。昼の休憩を取れることはほぼ無く、残業が多いです。

【病院の働き方②】

(Aさん/20歳後半/北海道)

【Aさんの一日のスケジュール】
8:15 出勤 情報収集
8:30 申し送り
9:00 点滴・注射・部屋周りの準備
9:30 バイタルサイン測定 点滴 患者さんの保清ケア 入院があれば対応
11:30 昼食準備 食前薬配薬
12:00 配膳 食事介助 食後薬配薬
12:30 昼休憩
13:30 部屋周り、看護記録
14:00 カンファレンス
15:00 午後の点滴や注射 患者の容体確認
16:00 申し送り 看護記録
17:15 業務終了
Aさん
勤務前残業が基本的に禁止されているので、早すぎる出勤などの必要もなく、時間の合間でカンファレンスを行なったり患者のケアを行えるので働きやすいと思います。
カンファレンスも午後に行うことで日中の患者の容体を確認してからカンファレンスの議題に取り入れることができるので私はやりやすいと思っています。

【総合病院・手術室の働き方】

(Dさん/40歳後半/岡山県)

総合病院の手術室で11年勤務しています。役職はありません。

【Dさんの一日のスケジュール】
7:40 出勤 オペの準備
8:15 カンファレンス
8:45 オペ開始 器械出しまたは外回り業務
11:00 オペ終了 器械片付けまたは記録の整理
12:00 お昼休憩
13:00 午後のオペ開始 器械出しまたは外回り業務
16:00 オペ終了 器械片付けまたは記録の整理
16:30 術前、術後訪問
17:15 終業
以上は日勤勤務での一般的なスケジュールです。
Dさん
朝から昼休憩を挟んで午後からも同じ手術についたり、急患が来ると急遽そちらにつくこともあります。
また遅出勤務もあり始業時間が9:30から終業時間はその日の手術がすべて終了次第となるので19時以降になることが一般的です。

【総合病院の産婦人科の働き方(助産師・保健師資格あり)】

(Sさん/30歳前半/宮崎県)

総合病院の産婦人科+他科女性混合病棟、産科チーム、12年、主任技師、助産師、アドバイス助産師、受胎調節実地指導員、ALSO,NCPR、看護師、保健師などの資格あり。

【Sさんの一日のスケジュール】
(3交代勤務のうち日勤スケジュール)
7:50 出勤
8:30 申し送り・患者カンファレンス
8:45 医師の処置介助
9:00 妊婦胎児心拍モニタリング装着、新生児VS測定.沐浴
10:00 点滴、抗生剤、VS測定、部屋回り、入院対応
11:00 早番からの申し送りとコール対応
12:00 ランチタイム
13:00 病棟清掃、オペ出し
13:15 病棟カンファレンス、業務調節
14:00 点滴、午後のVS測定.患者ケア、保健指導
16:30 夜勤者へ申し送り、夜勤者とウォーキングカンファ
17:00 点滴申し送り
17:15 終業
その他、PNSで随時看護記録、分娩がある場合は介助、適宜授乳介助あり。
Sさん
助産師の為分娩担当や妊産褥新生児のケアが中心ですが、他科女性患者が半分は居るため、オムツ交換や各種オペ患者受け入れやケモ、ターミナルケアまで行う事もあります。
このスケジュール通りに進むことはほとんど無く、ランチも30分も取れない、残業は当たり前だと言う感じです。心身共に結構体力気力が必要です。

【介護老人保健施設のデイケアの働き方】

(Eさん/30歳後半/千葉県)

介護老人保健施設のデイケアです。
まもなく2年になります。看護師として働いています。

【Eさんの一日のスケジュール】
8:30 出勤
8:40 送迎出発
9:30 施設到着
10:00 バイタル測定、健康観察 記録
11:00 リハビリ
12:00 昼食
13:00 入浴介助 処置
15:30 リハビリ
16:00 送迎
17:00 施設帰着 記録
17:30 退勤
Eさん
施設なので比較的ゆったりめですが、送迎の際の交通状況で前後がものすごくバタバタすることがあります。
デイケアなので、安全が強く求められる中で時間を見て行動しなければいけないところが大変です。
送迎の時間は、一人一人ほぼ決まっていることが多く、家族の方も関わることなので時間には気をつけて行っています。

『データでみる看護師の人数・職場・働き方』のまとめ

  • 看護師の人数は121万8606人、准看護師は30万4,479人、保健師が5万2,955人、助産師が36,911人(2018年末時点)。
  • 看護師の就業場所は病院・診療所が約8割、介護施設が約1割を占める。
  • 看護師の働き方は常勤(日勤、夜勤、夜勤専従、二交代、三交代)派遣、アルバイト・パート、単発など多種多様。

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