看護師から他業種・他職種に転職する方法と体験談

看護師から他業種・他職種に転職

目次

看護師から他業種・他職種に転職するには?

看護師を辞めたいけど、次にどんな職業に就けばよいのか悩んでいる方も多いでしょう。

以前、看護師転職ライブラリーでも看護師の退職理由について調査を行いましたが、人間関係を含む労働環境、給与・昇給、職場の運営方針・配属などが大きな理由であることに変わりありません。

今回は新たに他業種、他職種に転職した看護師さんにWEBアンケートをとった結果、様々な他職種への転職成功例や失敗例のあることが判りました。

実際に他業種・他職種に転職した看護師さんの転職先や体験から、他業種・他職種に転職する方法が見つかるでしょう。

看護師の転職で人気の看護師以外の職業・職種

看護師が他職種に転職する時に人気の職業の職種の一覧です。

いずれも看護師の資格、知識、経験が役に立つ職種が多くなりました。

看護師経験が5年未満、他資格を持っていない場合の難易度別に分けました。

難易度・高(★★★) 養護教諭、CRA(臨床開発モニター)、ケアマネジャー
難易度・中(★★) CRC(治験コーディネーター)、MR・MS(医療機器メーカー・製薬会社の営業)、介護福祉士
難易度・低(★) 医療事務
その他、看護師の経験が活かせる職業 飲食店スタッフ、アパレル販売員、営業、接客業

看護師からケアマネジャーになるには

ケアマネジャーは看護師としての実務経験が5年以上あり、900日以上経験した後、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格が与えられます。
ケアマネの合格率は10~20%で難関資格ですが、日勤業務が多く残業も少ないので体力・精神的負担は少ないメリットがあります。
ただし、一般的に看護師よりも給与が低いというデメリットがあります。

看護師からCRA(臨床開発モニター)、CRC(治験コーディネーター)になるには

看護師からCRA、CRCになるのは、一筋縄ではいきません。
特にCRAは看護師にとっては難関で、未経験者の場合、内定を勝ち取れる確率は10%台です。
その理由として、薬剤師やMRなど他の職業の転職先としても人気の職業だからです。
CRA(臨床開発モニター)と比較すると、看護師の比率の高いCRC(治験コーディネーター)の方がまだなりやすいが、いずれも高学歴、経験者の方が有利なことはいうまでもありません。
どうしてもCRA(臨床開発モニター)、CRC(治験コーディネーター)を目指したい場合、マイナビ看護師など企業に強い看護師転職支援サービスに登録することをおすすめします。

看護師から介護福祉士になるには

看護師は介護士介護職員初任者研修の修了者(ホームヘルパー2級研修相当)と見なされますが、実務者研修を経て、介護福祉士国会試験に合格する必要があります。
また3年以上介護などの業務に従事するか、厚生労働大臣の指定する養成施設を卒業しないといけません。
看護師免許を取得するまでの道のりを考えれば、そこまで難しくはありませんが、それなりの時間と勉強は必要です。
また看護師は介護福祉士の仕事をすることが許されていますので、あえて介護福祉士の資格を取得する必要があるかのかどうかを考えた方がよいかもしれません。

看護師から医療事務になるには

資格がなくても医療事務に従事することは可能ですが、資格があった方が転職しやすいことは言うまでもありません。
医療事務系の資格は9割が女性の受験という人気資格で、特に「医療事務技能審査試験」は毎年5万人以上が受験し、その6割が合格しています。

看護師から教員(教官)・講師になるには

看護師専門学校や看護師養成所の教員(教官)・講師は、看護師としての知識と経験を活かせる職業です。
看護師養成所の専任教員になる条件(大阪府看護学校協議会)は以下の通りです。

・保健師、助産師又は看護師として5年以上業務に従事した者
・専任教員として必要な研修を修了した者又は看護師の教育に関し、これと同等以上の学識経験を有すると認められる者
(http://www.osaka-kangos.org/data/pdf/3kangoshi.pdfより抜粋)

看護師からMR・MS(医療機器メーカー・製薬会社の営業)になるには

近年は看護師からMR・MS(医療機器メーカー・製薬会社の営業)の転職が増えています。
MR認定試験という資格はありますが、必ずしも必要というわけではありません。
勉強好きでバイタリティーのある方に向いているかもしれません。
MR・MS(医療機器メーカー・製薬会社の営業)のメリットは主に3つあります。
まず命に関わる精神的負担から解放されること、次に規則正しい生活を送れること、そして給与が高いことです。
ただし、デメリットもあります。
転勤や出張、そしてノルマがあるケースが多いことです。

看護師から一般企業への転職活動のポイント

看護師から一般企業への転職活動のポイント
看護師での経験を生かして新しい業種、特に一般企業に挑戦したいと考えている皆さん。

転職活動は順調でしょうか。

看護師から一般企業のOLへの転職活動中の悩みとしてよく聞く声は、「自分の経験をどうアピールすればいいのかわからない」というものです。

確かに、看護師という職業は他の職種や業界とは異なった世界であることは事実。

社会人としての経験を問われる転職活動においては、看護師としての経験をどうアピールポイントとして落とし込んでいくかは難しい問いかもしれません。

看護師の仕事をアピールする上での弱点とは「数字」を相手に示せないことです。

営業職のような仕事の場合、「昨年度の○○支店営業成績第一位」のように実力や成果を明確な数字としてアピールできます。

一方、看護師の仕事内容では成果を数字で示すことは困難です。

転職活動においては、数字とは違う角度からのアピールが必要になります。

看護師には数字とは違うアピールポイントがあります。

「ストーリー」です。

色々な患者さんと接してきた経験、その経験をストーリーとしてアピールします。

一般企業が看護師出身者に期待するもの、それは色々な人と接してくる中で培われたコミュニケーション能力です。

中には、病状が深刻で難しい精神状態に置かれていた患者さんもいたでしょう。

そうした患者さんとどのように接し、最後は信頼を勝ち得ることができたのか。

そこまでをストーリーとして語り、コミュニケーション能力をアピールできます。

人と一番近いところで寄り添ってきた看護師だからこそ、語られるストーリーには魅力が溢れます。

一般企業への転職活動ではストーリーの重要性を意識してください。

他業種、他職種への転職・再就職した元看護師のアンケート調査結果のまとめ

看護師を辞めて他職種に転職した元看護師さん28人にWEBアンケート(調査:転職ライブラリー 調査対象:20~60代の元看護師、調査期間:2020/12/30~2021/1/6)を取りました。

その結果から実際に他職種に転職した看護師さんの本音と転職の結果どうだったのかが分かります。

今後の転職活動の参考にして頂ければ幸いです。

●看護師を辞めた理由は?

看護師を辞めた理由は?調査結果グラフ
看護師を辞めた理由で多かったのは、「出産や育児のため」、「夜勤の負担が大きい」(14.1%)、「労働時間が長いため」(11.8%)、「結婚のため」(9.4%)、「責任の大きさ・医療事故の不安のため」(8.2%)と続きます。

生活スタイルの変化や看護師の体力的・精神的な負担から辞める人が多かったことが分かります。

●看護師を辞めるうえで心配だったことは?

看護師を辞めるうえで心配だったことは?調査結果グラフ
「収入が減る」が圧倒的に多く40.4%、次に「未経験の職種への転職だったこと」(17.5%)、「新しい職場での人間関係」(14.1%)、「一般起業での勤務経験がないこと」・「新しい職業の労働条件」(8.8%)と続きます。

やはり収入がなくなることへの不安と新しい職種、職場でやっていけるのかどうかといった不安が垣間見えます。

●転職の際、重視すること(重視したこと)は?

転職の際、重視すること(重視したこと)は?調査結果グラフ
看護師を辞めた理由でも多かった、「勤務時間」が16.2%、次に「勤務地の近さ」・「給与・賞与の多さ」が8.5%で続きます。そして「休日の多さ」・「残業の少なさ」・「人間関係の良さ」(7.7%)が多くなっており、勤務条件でもゆとりを気にしている人が多いことが分かります。

●看護師を辞めてよかったことは?

看護師を辞めてよかったことは?調査結果グラフ
看護師を辞めてよかった理由のトップ3として、「体力的負担が軽くなった」(26.3%)、「労働時間が短くなった」(15.2%)、「人間関係のトラブルやストレスが軽くなった」(14.1%)が挙げられました。

実際に看護師以外の職業・職種に転職することで労働条件・労働環境がよくなった人が多かったです。

そして、「休暇が取りやすくなった」(12.1%)、「家庭と仕事を両立しやすくなった」(10.1%」と続くことから分かるように、時間にゆとりができるようになったことも分かります。

●転職先で活かせた看護師時代の経験やスキルは?

転職先で活かせた看護師時代の経験やスキルは?調査結果グラフ
看護師時代に付けたスキルで転職先でも通用するものとして、「コミュニケーション力・接客対応力」と「医療・看護に関わる知識・経験」(24.0%)をあげた人が最も多かったです。

「看護師資格」(17.3%)をあげた人も多く、看護師時代の経験や知識は。他職業・他職種にも生かせることが分かります。

●転職の際、利用意した媒体は?

転職の際、利用意した媒体は?調査結果グラフ
最も多かったのが「人材紹介会社」(22.4%)で、ハローワークが「20.4%」と続きます。

人材紹介会社は基本的に担当者が転職における悩みや手続きのアドバイスや手配をしてくれるので、便利です。

ハローワークも地域の企業について様々な求人案件を保有しており、求人情報を集めるのに役立ちます。

もし他職種への転職に不安な場合、できる限り情報を集めるようにしましょう。

看護師から他業種、他職種への転職体験談まとめ

看護師から他職種への転職体験談
看護師を辞めて看護師以外の職に転職、再就職した方の転職体験談(インターネット調査:2020年12月~2021年1月実施による)のまとめです。

調剤薬局の事務のパートに転職

【Komaさん、神奈川県・30代後半・女性】
最終学歴:看護短期大学(3年)
転職経験:10回
転職の際重視したこと:勤務体制(日勤・夜勤等)、人間関係の良さ、有給取得率の高さ
(Komaさん、神奈川県・30代後半・女性)
神奈川県内の病院(主に内科や外科)に勤めていた。
日々のストレスにより喫煙や毎晩の飲酒に浸り、身体を壊して自分が長期入院することになった。
入院中に自分には看護師の仕事は向いていないと分かり、患者を看護する仕事から身を引いた。
体調回復後に病院勤務時で学んだ薬の知識を生かし、調剤薬局の事務のパートの仕事に就き、登録販売者の資格を取得するに至った。
給与は看護師の時よりも減ったけど、交替制がなく、以前より身体に負担がかからなくなった。
喫煙を止めたことや飲酒量を減らしたことも一因でしょう。

収入は減ったが塾講師に転職

【Acchanさん、茨城県・20代後半/女性】
最終学歴:看護短期大学(3年)
転職経験:なし
看護師を辞めた理由:夜勤の負担が大きいため、自分自身の健康問題のため
転職の際利用した媒体:新聞の折り込みチラシ、会社のホームページ
転職の際重視したこと:勤務体制(日勤・夜勤等)、人間関係の良さ、有給取得率の高さ
(Acchanさん、茨城県・20代後半/女性)
28歳女性で、茨城県在住です。
自宅から通える距離の産婦人科医院に、日勤兼夜勤の正職員として5年間勤めました。
看護師を辞めた理由は、夜勤が辛かったからです。
看護師の仕事はルーティーンというのは少なく、臨機応変さが求められます。
深夜から明け方まで入院が一気に3、4件続いた時がありました。
仮眠は取れず、明けはヘトヘトで倒れそうになり、次の休日も出かけずに一日中寝て過ごすという生活が続きました。
人の役に立てているという充実感がありましたが、プライベートで虚しいなと感じることが多くありました。
ある日、夜勤明けで帰る時、運転中に交通事故を起こしてしまいました。
幸い自爆で相手はいませんでしたが、頸部捻挫によりリハビリ通院のため休職しました。
今後は夜勤はもうやらず日勤だけにしようと決めました。
復帰後、上司に相談すると、医院はママさんの割合がが多いため日勤はもう充足しているので、独身の私には今後も夜勤を続けてほしいと言われました。
私の希望は聞いてもらえず、退職することにしました。
転職時に重視したことは、身体的負担が少ない職場です。
看護師の時は立ち仕事がつらかったので、事務系の仕事をしたいと考えました。
そしてタウンワークで塾の事務のバイトを見つけて応募しました。
すると、事務の事務は経験がある人をとりたいので採用できないが、塾講師をやってみないかと言われ、挑戦してみたいと思い塾講師に転職をしました。
看護師以外の職業に転職して良かったことは、命を預かるプレッシャーがなくなりとても気が楽になったことです。
今思えば看護師の時はいつも胃痛がしていたけれど、辞めた後は全くなくなりました。
また、座り仕事なので体力的にも楽になり、転職して良かったなと思いました。
悪かったことは、あまりありませんがやはり収入が減ったというのがありますが、今の方が幸せです。

業務員と学童保育のパートで気が楽になった

【Ankouさん、徳島県・40代前半/女性】
最終学歴:看護短期大学(3年)
転職経験:2回
看護師を辞めた理由:育児のため、責任の重さ・医療事故への不安のため、自分自身の健康問題のため
転職の際利用した媒体:人材紹介会社
転職の際重視したこと:勤務時間、勤務地の近さ、看護師の資格・経験を活かせる
(Ankouさん、徳島県・40代前半/女性)
大学病院で10年外科病棟で勤務していました。
現在は看護大学の実習を援助する業務員のパートと、学童保育のパートをしています。
看護師をやめた理由としては、出産育児を経て、家庭との両立ができる自信がなかったこともありますが、一番は、自身の体調の変化(自律神経)と、責任の重さに心が辛くなってきたからです。
オンとオフのスイッチが上手に切り替えられなくなり、いつもアクセルを踏んでいる状況でした。
転職の際には、自分の体に負担が少ないことを条件にしました。
扶養内で、できるだけ楽な仕事。
やりがいはあとからついてくればいいと思いました。
転職してよかったことは、休みの日に仕事のことが頭にこびりつくようなことがなくなり、楽になったことです。
命に係わる仕事ではないので、気が楽です。

やってみたかった保育士に転職したけれど

【Oedoさん、千葉県・20代後半/女性】
最終学歴:看護専門学校(3年)
転職経験:1回
看護師を辞めた理由:家族の転勤・引っ越しのため
転職の際利用した媒体:ハローワーク、求人情報サイト
転職の際重視したこと:勤務時間、休日の多さ
(Oedoさん、千葉県・20代後半/女性)
看護師のキャリアについては、病院勤めで整形外科で7年間働いていました。
看護師以外のキャリアは転職するまではなく、新卒で看護師として働いていました。
看護師を辞めた理由としては、結婚を機に旦那の転勤先に系列病院が無かったこともあり、一度退職して別の仕事につこうと考えたからです、
看護師になる前に保育士にも憧れがあったので、重視したこととしては、自分がやってみたかった仕事に就くことです。
看護師の資格を持った保育士ということで面接などでも重宝して頂いたと感じています。
転職して良かったことは、看護師のときにザラにあった残業が全くなくなったことです。
悪かったことは、他の保育士の方との人間関係があまり良くなかったことです。
特に園長が職場雰囲気を壊す人で働きにくい職場です。

夢実現のための準備期間で保育士の手伝いへ

【csさん、埼玉県・20代後半/女性】
最終学歴:看護大学(4年)
転職経験:1回
看護師を辞めた理由:進学するため
転職の際利用した媒体:人材紹介会社
転職の際重視したこと:業界・職種、勤務時間、残業の少なさ、給与・ボーナスの多さ、施設の場所(都心・田舎等)、人間関係の良さ、職場の雰囲気・清潔さ、看護師の資格・経験を活かせる
(csさん、埼玉県・20代後半/女性)
四年生大学卒業後、大都市三次救急病院のICU(集中治療室)で勤務していました。
「目の前の人の命を救えるようになりたい」と思ったことから医療業界に興味をもち、医者ではなく、患者一人一人に直接向き合える看護師に魅力を感じました。
また、看護師資格取得後も、志の赴くままにICU勤務となりました。
実際に働き初めてから予想を遥かに上回る量の勉強量、未熟である自分が患者の受け持ちをして良いのかと葛藤も感じながら働く日々は、自分が思っている以上にストレスとなっていました。
しかし、業務内容が辛いからと言っても、志は変わらず持ち続けており、さらに勉強したいと思うようになり、海外で看護師になることを決意しました。
働き始めてから3年後のある日、このまま三次救急の病院で働き続けることは体力的にも難しいこと、勉強時間が確保出来ないことから転職を決めました。
転職の際には、今までと同様に給料が稼げれば良いと思っていましたが、コロナ渦ということもあり、退職日ギリギリまで次の仕事が決まらない状態でした。
今現在は保育園のお手伝いとして働いているのですが、定時で帰宅出来ること、毎日子供達に癒されながら仕事が出来ており、自分の時間も確保出来る様になりました。
実際には、前職と比較して給料はやや減りましたが、夢実現のための準備期間だと思い、仕事も勉強も頑張っています。
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『看護師から他業種・他職種に転職する方法と体験談』のまとめ

看護師から他業種・他職種に転職する方法と体験談のまとめ
  • 看護師を辞めて新たな職業に転職する看護師に人気の職業で難易度が高いのは、養護教諭、CRA、ケアマネジャーである
  • 次に難易度が高いのは、CRC、MR・MS、介護福祉士である
  • 飲食店スタッフ、アパレル販売員、営業、接客業など患者さんへの接遇経験を活かした職業に就く人も多い。
  • 看護師から一般企業への転職する場合、「数字」以外に「ストーリー」が重要である

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