理学療法士になろう

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理学療法士とは

理学療法士は国家資格のひとつです。この資格を有している人のみが理学療法士と名乗ることができます。英語では「Physical Therapist」と呼ばれ、略してPTと表記する事もあります。フィジカルという言葉通り、理学療法士は怪我や病気などで体に障害がある方の物理的なサポートを行います。例えば立ったり歩いたり座ったりするための機能を回復したり維持したりするための手助けを行います。また症状が悪化してしまうことがないように、温熱治療や電気治療など物理療法を行ったり、運動療法に携わったりします。

端的に言えば理学療法士とは、体が不自由になった方の生活支援や自立支援、健康増進などに関わる職業です。理学療法士は国家資格のため、同じ健康関連の資格である介護福祉士や社会福祉士などと同様、信頼性の高い資格として認知されています。超高齢化社会になっている現在の日本においては、健康福祉に関連する仕事は需要が衰えることはないでしょう。なお理学療法士はリハビリ施設や整形外科、訪問リハビリテーションなど様々な場所で活躍することができます。

理学療法士になるには

理学療法士になるためには、まず受験資格を得て国家試験に合格する必要があります。代表的なルートとしては、高校や大学を卒業した後に文部科学大臣指定の大学や短大、専門学校に通うことが必要となります。基本的には養成校で3年以上学ぶこととなるでしょう。すでに作業療法士の資格を有している方の場合は、養成校で2年以上学ぶことで受験資格が得られます。

文部科学大臣が指定した学校か、都道府県知事が指定した医学療法士養成施設は全国に250校ほどあります。その後毎年一度開催される国家試験に合格することで晴れて理学療法士になれます。試験は筆記試験と口述試験及び実技試験からなります。第53回のデータによると8割以上が合格しているため、決して狭き門ではありません。

理学療法士になるメリット

先述のとおり、現在の超高齢化社会の現状を考えた場合、理学療法士として仕事を確保する事は決して難しくはないといえます。就職先が見つかりやすいという点でやはり国家資格である理学療法士はメリットがあるでしょう。また仕事内容自体にも、障害に悩む方の援助をして笑顔が見られるという心理的な満足感や達成感があります。「誰かの助けになれる」ため自尊心も深まるでしょう。

理学療法士の転職成功率は高いため、キャリアアップのために理学療法士の資格を取得することはお勧めできます。