高齢者の自立支援や日常サポートも仕事

日本は高齢化社会?

少し前まで「日本は高齢化社会」という表現をよく聞く事がありました。現在でも高齢化社会という言葉は時折使われることがあるでしょう。しかし厳密に言うと、現在の日本は高齢化社会ではなく超高齢化社会です。高齢化社会という言葉は、「65歳以上の人口が、全人口に対して7%を超えた社会」のことです。「7%超~14%以下の場合は「高齢社会」となります。そして21%を超えてしまった場合は超高齢化社会となります。

この点日本は65歳以上の割合が1950年代辺りから見ると右肩上がりになっていて、現時点で既に20%代後半に差し掛かっています。この割合はどんどんと伸びて、2060年には40%に達するとみられています。つまり5人のうち2人が65歳以上の高齢者ということです。高齢者は一旦障害を抱えた場合、施設での生活を余儀なくされることもありますが、こうした点を見ると介護に関わる仕事がいっそう拡充することが求められています。そしてそれに従事する介護福祉士の必要性が一層高まることが予想されます。

高齢者の日常サポートと介護福祉士

介護福祉士とは高齢者の自立支援と日常サポートを行うポジションです。国家資格を保有している人が介護福祉士として認められますが、豊富な知識を求められる職業です。業務に関する簡単な説明をしましょう。まず日常サポートとしては、日常生活に介護が必要とされる方に対して、ケアマネージャーが決めた計画書に沿って生活援助を行います。

具体的には、食事や移動や排泄や着替えなどの身体面での介護に加え、介護を必要とする要介護者とその家族を含めた相談やサポート、場合によっては近隣住民間での対人関係の構築など様々な社会的活動支援を行います。また家の掃除をしたり買い物をしたり炊事や洗濯を行ったりなど 、介護施設だけではなく要介護者の自宅の管理にも関わります。

高齢者の自立支援も大切

しかし高齢者の身の回りの仕事を全てやってあげることだけが介護福祉士にとって大事なわけではありません。高齢者の自立支援を促すことも仕事です。例えば着替えの介助については、服を着させる作業をすべて介護福祉士がやってしまうのではなく、ボタンだけは自分でかけてもらうなど、本人ができる作業をある程度残しつつ援助してあげることが大切です。

また「○○はできますか?」と声がけして相手に選択肢を与えるというのも大事です。要介護者が自分で何かの作業を行って達成感を覚えることで、 自立を促し、できることの幅を広げることができます。一つ一つのことは小さなことだとしても、その積み重ねによって自尊心や達成感を感じさせてあげることができます。介護福祉士はこうした細かなケアも求められる仕事ですが、やりがいを感じやすい仕事でもあります。