今後確実に増える高齢者がお客様

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高齢者は確実に増える

日本の高齢化は加速しています。少し前には高齢化社会という言葉がよく使われていましたが、すべに日本は高齢化の状態ではなく高齢社会です。厳密に言うと超高齢化社会に入っています。65歳以上の高齢者の割合はすでに全人口に対して25%近くになっていて、4人に1人が高齢者という状態です。そしてこの高齢状態は今後ますます加速すると予想されています。

2030年には31.6%、2040年には36.1%、2050年には38.8%、そして2006年には39.9%にも上るとされています。実に5人に2人が65歳以上の超高齢化社会です。このように高齢者は確実に増えています。全人口に占める高齢者の割合がこれほど増えている背景には、生誕率の低さもありますが、医療技術の発展によって長生きする方が増えたこともあげられるでしょう。

高齢者の多さと介護業界

高齢者が増えるということは、介護を必要とする方も今後増えていくということです。高齢者が必ずしも介護施設のお世話になるわけではありませんが、その割合が高まることは容易に想像できます。介護保険の総費用は2025年度に約21兆円にもなるとされています。2013年には9.4兆円でしたが、実にその約2倍にもなります。介護業界が盛況を成すにつれ、従事する職員の需要も高まっていくでしょう。

そのため介護関連の資格を取っておくことで将来の安定性につながると期待できます。いずれ供給が需要に追いつかない状態になる事も考えられます。このような場合、職員の給料や福利厚生のいっそうの充実も期待できます。介護の世界に興味がある方は、介護福祉士や社会福祉士、ケアマネージャー、理学療法士、作業療法士などの資格を目指してみると良いでしょう。

介護の世界にも工夫が見られるようになっている

介護の仕事は簡単なものではありません。入居者1人1人の状況を把握して 寝食のサポートをする必要があります。訪問介護の場合は自宅の様々な雑用をこなします。利用者の方が認知症の場合はコミュニケーションを図るのも難しくなります。このような状況の中で離職する人が多いという現状も見られます。

しかし最近は介護の世界でもIoT化が進んだり、アニマルセラピーが取り入れられるなど様々な工夫がされています。特にIoTや介護ロボット技術が今後進むことで、入居者に対する管理が非常に楽になってくるでしょう。こうした点を踏まえると、やはり介護の世界で働く事は大きな選択肢の一つになると言えます。